アプフェルロートコール
紫キャベツを酢と一緒に蒸し煮にする料理、スタジオほうしんではオーナーの大好物のため定番メニューとして出させていただいているのですが、名前がよくわからなくて「紫キャベツの酢煮」っていうのも語呂が悪いし、間違いと知りつつ「紫キャベツのザワークラウト」と呼んでおりました。が、ようやく料理名が判明しました。
その名は、アプフェルロートコール Apfelrotkohl ドイツやオーストリアで食べられている料理です。
ドイツの人に「りんごと紫キャベツを一緒に煮る料理って何?」って聞けば、「Apfel(りんご)とRotkohl(紫キャベツ)を一緒にしたら、アプフェルロートコールだよ」って、そのままですね。レシピはほぼ同じだったのですが、食べてるときにはほとんど気づかないリンゴがけっこう重要なアクセントになっているというのが意外でした。確かにこの料理にはりんごも丸ごと1個分入っています。
この料理はドイツでは有名らしいのですが日本ではあんまり馴染みがないですね。でもなぜかうちでは子どもの頃から母親がよく作ってくれて、大好物でした。甘くて酸っぱくて、高校生くらいで食べ盛りの時には、作った鍋からそのまま丸ごと完食してたほど。なので普通にみんな食べているのかと思っていたのですが、大人になって周りの人に聞いてみても知っている人がほとんどいない。肝心の母親も認知症が進んでしまい今さら聞くこともできず、似たような料理のレシピを探して記憶にある味をなんとか再現していました。
とは言え、本場のアプフェルロートコールを食べたこともなく、自分が小さいころから食べていたのは母親のオリジナルである可能性もありますが、今後はこれをアプフェルロートコールとしてお出ししますので、ご来店の際はぜひお試しください。